「海の野菜」とも言われ、いかにも体に良さそうな昆布ですが、やっぱり健康に美容に良いんです。
ダイエットや血糖値や血圧の低下、予防、大腸がんの予防などその効果は様々。今回はその昆布の栄養素と効能についてのお話です。
人体に都合が良いミネラルの宝庫
人間の体の必須ミネラルは16種類あります。昆布にはこのうちなんと15種類ものミネラルを含んでいます。昆布に含まれるミネラルは牛乳の約23倍。カルシウムは約7倍だし、鉄分は約39倍も含まれています。
ミネラルは取り過ぎても害になると言われているためバランスよくとる事が大切なのですが、血液やリンパ液と似た成分を持つ海水のミネラルをたっぷり吸いこんでいる昆布であればそのバランスもばっちりです。
その他昆布を食べる事による効果、効能
【美容効果】
★ダイエット効果
・こんぶ自体のカロリーが低いことももちろんですが、アルギン酸の効果により腸のぜん動運動が活発になり排泄が促進されることや、脂肪の吸収を抑える作用が有ります。
★お肌を健康に保つ効果
・ヨウ素の働きにより新陳代謝が活性化する事で、髪や爪、肌の細胞の生まれ変わりをサポートします。(ただし、過剰なヨウ素の摂取は甲状腺ホルモンを抑える働きがありますので、摂りすぎにご注意ください。)
・ビタミンA(カロチン)、B2の働きによって、皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれます。
【健康効果】
★糖尿病の予防
食物繊維には消化吸収を緩やかになる作用があり、なかでもぶどう糖の吸収が緩やかになる事で、血糖の急激な上昇を抑えます。
★高血圧の予防
アルギン酸は、体内の余分な塩分を吸着し排泄しますが、その際に遊離したカリウムが血圧を低下させる働きが有ります。
★大腸がんの予防
アルギン酸、フコイダンの作用により善玉ビフィズス菌などの増殖を助け、悪玉のウェルシュ菌などの増殖を抑え毒素を作る前に排泄させます。これらの作用により有毒、発がん性物質の発生が抑えられ大腸がんの予防になります。
昆布の主要な栄養素
★カルシウム
昆布のカルシウムは牛乳の7倍。チーズが牛乳の約6倍と言われていますので、チーズより多くのカルシウムを含みます。
★ヨウ素
ヨウ素の含有量は、ヨウ素を含む他の食材と比べても圧倒的です。
★鉄分
100gあたりの鉄分含有量は、プルーンの0.9㎎に対し昆布はその約3倍の2.5~5mgの鉄分が含まれています。
★アルギン酸(食物繊維)
昆布の主成分で全体の質量の20~25%を占めます。
★フコイダン(食物繊維)
100gあたり1.5~4g
★その他ビタミンA(βカロチン)、E、B1、B2など
株式会社くらこん様のページに、主要成分およびビタミン、ミネラル、食物繊維等の成分表の掲示が有りますので、より詳しくご覧になりたい方はコチラもご確認ください。
参考文献