どんこ?こうしん?乾シイタケの違いを知って、うまみを楽しむ

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Photo by Wendell Smith

「しいたけは好きなんだけど、乾しいたけは使い方がわからなくって・・」そのような声をよく聞く。
生のしいたけも、充分使い勝手がよく、おいしいのだが、乾燥させた乾ししいたけはさらにおいしい。
うまみがギュッと内側に凝縮され、味も栄養素も格段にパワーアップ。
もちろん、もどし汁もそのまま濃厚なだしとして大活躍する。うまみの成分はグア二ル酸。昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸と並ぶ3大うまみ成分の一つだ。

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Photo by jmurawski

乾しいたけというと、「冬菇(どんこ)」が有名だ。「花冬菇」という、いかにも高級な贈答向けのものもある。
しかし、「どんこ」は品種名ではではない。どちらも同じ原木から出来る事を書き加えると解り易い。
傘の開き具合で選別された名称だ。6分開きまでが「どんこ」と呼ばれ市場価値が高くなる。

donko
そして、7分以上から全開までが「香信(こうしん)」と呼ばれる。傘が開くにつれ「どんこ」にくらべて、扁平な形になっていく。

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Photo by David Davies

高級な「どんこ」ほど香信に比べ(ライン分はいらないのでは?)肉厚で内側に丸くなっているのが特徴だ。
煮物、鍋物、椀物など、姿形や歯ごたえを楽しむ料理には、乾しいたけの醍醐味が味わえる「どんこ」がおすすめだろう。
逆に「こうしん」は平たく薄いので、戻り時間が短く手軽につかえる。

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Photo by misawakatsutoshi

ちらし寿司の彩や炒め物など、普段使いに向いている。冬菇の説明で姿を出しているので、香信はスライス、刻みなど・・・を加えてみると料理の区別が解り易いようだ。
栄養、うまみいっぱいの乾ししいたけ、もっといろいろなメニューで使ってみれば、おいしさがさらに広がるはずだ。

稲葉 奈緒美

稲葉 奈緒美

東京在住。マーケティング・ディレクター。だしソムリエ協会認定講師トレーナー。日本フードアナリスト協会1級認定講師。 大手広告代理店勤務時に、多くの「食」企業を担当したしたことをきっかけに、世界の食や食文化に魅せられ猛勉強。現在は、大学や専門学校、各種セミナーの講師としても幅広く活動中。

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